2019/10/13
北海道にはたくさんのボルダーエリアがありますが、新しく「北オホーツクボルダー」としてトポが発売され公開されることになりました。 開拓は2004年から始まり、2011年から本格的に始まったそうです。 今回は北オホーツクボルダーの一部エリアに行ってきたので 感想や記録を記事にまとめました。
北オホーツクボルダーエリア
北オホーツクボルダーエリアとはオホーツク海沿岸部北部に広がる
興部町・沙留から浜頓別町・斜内までに点在するボルダーエリアのことを指します。
全部で12エリアから成り、課題数は数百あるそうです。
冷涼な気候ですので、夏も登ることができます。
岩質はエリアで違いますが、おおむね良好もしくは標準だそうです。
課題サイズは小さいものがおおいですが、アプローチは長くても15分ほど。
課題情報の一部をまとめたトポが秀岳荘で¥500で販売されています。
今回は3つのエリアを登ったり散策してきました。
日の出岬エリア
雄武町沢木・日の出岬にある北オホーツクボルダーエリアでは古株のエリア。課題数は5~7a+の50課題ほどだそうです。
駐車場は広く、キャンプ場やトイレもあります。
日の出岬エリアもさらに4つに大別されるそうですが、
今回は海路亭下とコスタセントラルを見てきました。
・海路亭下
海路亭下は廃業となったレストハウスの脇にある階段から下ってすぐにある小さなボルダーエリアです。
概観はこんな感じ。かなり小さいボルダー達です。
一番目立っていたボルダー。斜塔/ヒルトップ/波止場(すべて6b)というラインがあります。
ここのエリアは岩が小さいという印象です。
・コスタセントラル
キャンプ場にある野外ステージの脇を抜け、柵の左端から下るとコスタセントラルエリア最北部につきます。
そこから左に向かっていくと課題が点々とあります。
アプローチ降りてすぐ右奥に大きなボルダー(使えないビッグボルダー)があります。
トポでは課題は6a+のみですが、
近くで見たかんじ、もろそうですが他にも課題は作れそうな気もしました。
左に向かって5分ほど行くと大きなボルダーに出会えます。
トポではスラブボルダーとなっています。
おそらく、このエリアで最も魅力的な岩だと思います。
このスラブはスラブ好きにはたまらないのではないのでしょうか(僕は怖くて登れません)
課題は左側面にカポエラ(7a)/デ・ラダ(6a)/デ・ラダLスタート(6a+)/プリメロ(5)、スラブ面にポコス(6c)、右側面にアラニャ(6c)/レオン(7a)/ガンガ(7a+)と多くの課題があります。
僕はガンガをトライしましたがスタートで敗退。
かなり厳しい数手が続きそうです。
その後のトップアウトもイメージがわきませんでした。
でも、間違いなく楽しめる課題だと思います。
この岩には是非みなさん訪れてほしいと思いました。
裏の岩壁にオールドデイズ(7a+)などがある前傾壁があります。
アヨロを彷彿とさせます。
この一帯には小さいながら癖のある課題もおおくあるようです。
この一帯には十分な数とクオリティの課題があると思います。
奥にも大きめの岩がぽつぽつとありました。
日の出岬エリアの紹介は以上になります。
スラブボルダーはぜひ一度訪れてほしい!!と感じる
素晴らしいボルダーでした。
音稲府岬エリア
雄武町音稲府岬にあるエリア。課題は100以上あるそうですが、小さいそうです。
ここは降り口エリアのみ散策してきました。
レンタカーの看板のところを入って、灯台のあたりで駐車できます。
酪農家があるので、邪魔にならないように注意してください。
降り口エリアは駐車してすぐのところにあります。
総じて小さい...
おそらく他のエリアもかなり岩が小さいかなと思います。
登りたくなる岩はなかったので散策で終わりました。
貝殻がたくさん落ちていて、きれいな場所でした。
風烈布エリア
枝幸町風烈布市街の手前2kmほどにあるエリア。
墓地へと向かう折れ道辺りで駐車し、牧草地を抜けて海岸線に向かいます。
牧草地は広くきれいな場所です。ピクニック気分ですね。
目印があるので、そこの足跡を下ると巨大ボルダーエリアにつきます。
牧草地をぬけて海に着くと完全にプライベートビーチです。
きれいなエリアでした。
降りて左手すぐに目的の巨大ボルダーがあります。
思ったより高さが無くて残念。
海岸境にあり、潮の干満により登れなくなる課題が多いです。
目的のスカイフック(7a+)やブラックエッジ(7a)は波で登れませんでした。
手前に一手もののスクリーンアウト(6c+)という課題があったので挑戦。
足位置を変えながら何度か打って登れました。
これが北オホーツクボルダーエリアの唯一の収穫です(笑)
時間がなかったのに色々回りすぎてしまいました。
ここのエリアの岩はもろそうなのでホールド変化が激しそうです。
エリアの印象は人気のない場所で、雰囲気込みで楽しめるかもといったところです。
しかし、訪れる前には潮の干潮時刻を調べておくと良いと思います。
他にも課題があるそうですが、遠かったので諦めました。
まとめ
北オホーツクボルダーエリアという名前だけあって、エリアが多く、しかも離れているのが特徴的でした。
事前に決めたエリアを攻めるのが重要だと思います。
今回は3つのエリアを見ましたが、日の出岬のスラブボルダー周辺と風烈布の巨石ボルダー周辺は一日楽しめると思います。
また、トポには課題のサイズがS,M,L,LLというくくりで分かれていますが、
僕としてはL以上ある課題に行くのが良いのではないかと感じました。
まだまだ公開されていない課題やプロジェクトも多くあると思いますし、
これからどのように発展していくのか楽しみなエリアだなと感じました。
是非皆さんも登りに行ってみてください。